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雑記 2024.11.05
秋も深まってきまして、日本の里山の風景に欠かせない柿のシーズンです。
一番奥の雪のある山々は木曽山脈です。
(伊那谷から見たのですが、見えているところが千畳敷カールという部分らしいです)
ふと会社の近くを見渡してみれば東京の小平にもそこら中に柿が実っていました。
細長い柿、平たい柿、四角い柿、そこら中にホント色々ありますね。
ですが、これらの近所に生っている柿はどれもこれも渋いんです。
苗では甘柿が売られているのに何で野原に生えている柿は渋柿ばかりなんでしょうか。
不思議に思い調べてみました。
皆さん周知のとおり柿には渋柿と甘柿があります。ですが柿は元来すべて渋柿でした。
渋柿は実が固いうちは渋いですが、完全に熟したり種が出来たりすると渋が抜けていきます。
甘柿というのは渋柿を改良を重ねて作り出したもので渋が少なくされたものです。
なぜ自生している柿が渋柿ばかりかというと、
渋柿は優性遺伝、甘柿は劣性遺伝となるため、両親が共に完全甘柿でないと甘柿は生まれません。
そして店頭に並ぶ甘柿は自然落果を防ぐため渋柿と交配させて1代限りの甘柿にしているため、それらの種を植えても渋柿しかできません。
自然落果を防ぐためというのは改良品種同志だと弱い遺伝子になってしまうということだと思いますが、完全甘柿はそもそも雄花自体が少なくて受粉率が悪いので、効率を考えても渋柿で受粉させることになります。
そういった改良品種を栽培するときは柿に限らず病害虫に対して強い台木に接ぎ木しますが、接ぎ木しなければ木が育つ確率も下がってしまいます。
結果、自然に甘柿ができる確率はとても低くなります。
この渋柿と甘柿には、渋の入り方や抜け方によって、不完全渋柿、完全渋柿、不完全甘柿、完全甘柿などに別れているようですが、面白いことに、種ができると渋が抜ける不完全甘柿は、近隣に生えていたほかの柿の木が枯れたりすると、ある年から受粉が出来なくなって渋柿(渋が抜けない不完全甘柿)になってしまうことがあるということ。
興味がおありならWikipediaなどに詳しく載っていますので見られてはと思います。
柿ってなんで渋いんだろうと子供のころから素朴な疑問がありましたが、なんだかスッキリした楓蔦黄(もみじつたきばむ)今日この頃です。
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