突然ですが、この絵をご覧になったことがありますか。

私は確か中学校の教科書で見た気がします。

この絵は”My Wife and My Mother-in-law.”という隠し絵で、若い女性に見えるか老婆に見えるか二通りに認知が出来ます。

このように異なった認知は直前の状況や過去の経験から起こり、この思い込みを認知バイアスと呼びます。

過去記事：思い込み

例えば、自分に不都合な事実があったとき、その不都合を正当化するため無意識に思い込み(バイアス思考)が発生します。

コロナ禍の電車の中でクシャミをしたとき、

「今のは花粉のせいだ。花粉の季節だから誰も自分のこと気にしてないよな・・。そうだよ、気にしてない気にしてない・・」

名刺交換すべきなのにしそびれてしまい、

「相手も出してないしあとでもいいよな・・。相手も同じ気持ちだろう。きっとそうだ」

咳や微熱が出たとき、

「微熱があるけど、A君から移ったのかな？A君はただの風邪だったし、きっと自分もただの風邪だろう」

ほかにもインターネットの世界では、自分の考えに同調するコミュニティに入ることで真偽不明の情報を信じ込んで事実のように拡散してしまいますし、生成AIはそういった偽情報が増えることで誤った結果をより多く出力してしまいます。

物事はなるべくニュートラルな視点で考えなければならないのでむしろ否定するエビデンスを探すべきですが、ついつい都合の良い検索をしてしまうもので、そういった認知バイアスを確証バイアスと言い、無意識に自分に肯定的な情報ばかり取り込むことで、必要な情報を見落としたり判断が遅れてしまう原因になります。

冷静に、客観的に、を心掛けないと色々問題が起きてしまうのです。

そんなことを思った今日の確証バイアス。

・晴れて「ほしい」と思っている日の天気予報を見るとき、晴れ予報のWEBサイトを探して安心する。(←安心できないのに)

逆に良いバイアスもあって、営業先の企業でいまいちな挨拶をしてしまったとき、

「自分の挨拶なんて誰も聞いてないし深く考える人いないよな」

と確証バイアスを利用してポジティブに考えてみる。

などと思う試行錯誤の毎日です。

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