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施工現場雑記 2024.5.24
今回は毎年行っている某病院内の仕事で、高圧電気設備(自家用電気工作物といいます)の年次点検のための仮設電源工事になります。
建物に関わる点検といっても色々ありますが、よくあるのはマンション、公共施設、店舗などで行う建築基準法の点検と消防法の点検があります。
この点検は安全に住む・利用するために行われていて、建築基準法では「建築物の敷地及び構造」「昇降機」「昇降機以外の建築設備」「防火設備」の点検、消防法では「消防用設備等」の点検を行い、行政機関に点検結果を報告します。具体的には非常用照明や避難梯子、エレベーター、避雷針、誘導灯、消火器、自動火災報知機などが該当します。
それとは別に高圧電気設備や発電設備などは電気事業法により定期点検が定められていて、経済産業省に結果を報告しなければなりません。
というのが建物に関わるざっくりとした点検内容になります。
それら建物や施設の中でも病院はかなり特殊で、人口心肺装置や人工呼吸器など即座に人命に関わる医療機器、患者監視装置、検体などの試験・培養設備が病院中に多数あり常に稼働しています。
これらの機器には予期しない停電が起きたときのバックアップ電源として、医療用UPSと呼ばれる無停電電源装置があり、通常はUPSで停電させずに電源を切替え、非常用自家発電機の起動まで電源を供給できるようになっていますが、自家用電気工作物の点検では非常用自家発電機の系統も含めて、数時間にわたる全停電が必要になるので、これらの機器に別途バックアップ電源を供給しなければならず、今回はそのための仮設工事になります。
蛇足ですが、JIS規格では停電から復電までの時間により0.5秒、10秒、40秒以内で区別された詳細な規定が存在します。詳しくは「JIS T 1022:2018 病院電気設備の安全基準」に記載されています。
我々はこういった設備などに関わり、安全・安心な生活のため縁の下の力持ちになれるようにと取り組んでいます。
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