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お知らせ 2024.6.01
6月も近くなったこの頃、官公庁からの入札公告が出され建設業界はにわかに忙しくなりますが、弊社も某施設の高圧受変電設備の改修工事を受注いたしました。
まだ現地調査の段階ですが、高圧真空遮断器を4台と高圧進相コンデンサ2台の更新になります。
下の写真が高圧真空遮断器になります。
高圧真空遮断器はVCBと呼ばれている低圧回路でいうブレーカーにあたり、短絡などの事故発生時に回路を切離す装置になります。高圧電気設備は100~200Vの低圧設備と違い切離しの時にアークが発生しますので、適切にアークを消さないと(消孤する)周囲にさらに短絡・地絡が発生したり、またアークが発生したままだと電極が過熱して機器が破壊されてしまいます。そのためアークを処理するためには真空バルブなどの消孤装置が必要になります。下のリンクは東京電力さんの動画になります。
VCBの交換推奨サイクル20年程度とされています。
こちらは高圧進相コンデンサです。
高圧進相コンデンサは電気記号ではSCと書き、電動機など誘導性負荷の力率を改善するために設置されています。こちらの交換サイクルは15年程度です。
誘導性負荷とはコイルが使われている電気機器のことで、力率は文字通り、「実際に流れている電流をどれだけ有効に力にできているかの割合」を表すものになります。力率が遅れるもには、モーターや変圧器(蛍光灯の安定器も)などがあります。
この話を続けるとインダクタンスとかリアクタンスとかサイン・コサイン・タンジェントとか出てきます。あ、タンジェントは電気に使いませんね。というか私は難しいことは知りませんが。。。
コンデンサの内部は絶縁油が入っているのですが、古い機器の絶縁油にはPCBが含まれていることがあるので、今回はその含有調査も行います。
変圧器の絶縁油は点検の際に採取できるのですが、コンデンサは完全に密閉されていて採取には破壊(穴を開ける)が必要なため、取外した後の調査になります。
高圧機器の更新は高額になりやすく、また専門的なことでお客様のご理解をなかなか得られないことも多いのですが、どれか一つでも地絡(漏電)や短絡(ショート)を起こすと全停電につながりますので、計画的な更新をしていただきたいところです。
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